いいのだか、悪いのだか
あと20年後か、いや10年後か。

私見ですが、老いや若さってのは、精神的身体的な苦痛の経験の量によるのではないか、と思っている。

あとは、生き甲斐というか、何かのためにほかごとを考えられないくらい、必死になってる間は、歳をとらない説。

苦痛は苦痛でも、勿論病気、怪我などによる苦痛は私などの想像を超える大変なものだと思います。
 
身近な老いについて。

自分の周辺を見渡す範囲内ですが、例えば同じような、ふくよかな方でも、顔に刻まれる皺の入り方は人それぞれ違うし、かたや20年前と変わらずエネルギッシュで、かたや20年前と打って変わって、歩いたり起き上がったりが、見てて危ない、いやはや、もし、独居になったら、どうしたもんだと頭を捻りたくなる。

よく耳にするのは、配偶者間では、男性が後に残された場合、追うようにして、という話。
 
ただえさえ、男女の寿命がこんなに開いてるのは先進国では珍しいようです。そこには、生涯を通じて、働き方や家庭や仕事を通じて受ける苦痛や総ストレスが、日本では男性の方が早死にするだけの何らか明らかな要因がある訳です。

身の回りの世話を全部してもらってた、って家庭内での役割で、長い年月かけて、妻から夫は、お家では何もできない人にさせられてる、って細やかな復習であったり、共依存?とはまた違うかな?気弱になってしまうんだと、考えてきました。歪んでると思います。不快に思われたらすみません。

少なくとも昭和世代の私には、そのような考えがある。

寿命については、女性にだけ、ある病気に効く薬がある訳でなし、戦争で男性が亡くなる事情も今はない訳で。

母は、専業主婦で父から経済的に養われていることに負い目を感じ夫に口答え一つできず、(やっと最近腑に落ちる言葉がみつかりましたが、いわゆるモラハラって奴です)でも従前は明るく朗らかで人の悪口など言わない、誰からも好かれていた母が、ろくに自由や健康で楽しい老後の時間を過ごすことなく、鬱病となり活動が低下する様を見守っている状態だが、かたや、私が嫁いだ家は戦後、強くなったのは靴下と女性というのが、これか!と目を見張るほど温厚な義父や家族に囲まれた、女性にとって理想的な家庭だった。

こっちの世界が、スタンダードなんか⁉️

カルチャーショックだった。
住んでいる星が違っていた。

世の中の不合理、不条理については、どこの誰に教わらずとも、今なお母が私に残りの時間を振り絞って、レクチャーしてくれているように思う。

今日、義母様と何気なく息子の友達のおばあちゃまの認知面について話をしていたら、『え?早くない?若年性の?』と言うのを聞き、若さの秘訣は、【自分は若い】といつまでも素で思っている心の在り方なのだ、という思いを新たにした。

私自身は、実年齢と中身の乖離はある種の不安材料であり、悩みの種であったが、実は性格的には、この点においては、実母より義母様に近いのかもしれない、、、
2021/3/26