嫉妬
よく嫉妬は、

身近な存在であればあるほど、
少し手を伸ばせば、届きそうな距離であればあるほど、

強いというし、

同性間で抱く嫉妬と、異性間で抱く嫉妬とは、また、趣きが違うと思う。

近い関係性では同性間の嫉妬が多い気がするけど、ここをクロスして、超えてくる嫉妬は、よりパワフルなんだろうと思う。
(今は同性、異性も、言い方が多岐にわたって配慮しなくてはならないようですが、ざっくりでごめんなさい。)

でも、人はやっぱり、自分と人とを比べてしまう生き物だから、嫉妬や劣等感に苛まれることも、多々あると思う。

よくあるのは、

仕事での出世の順番とか、受験競争であったり、自分がよく思う人が誰をパートナーに選ぶかとか、後は周りは大丈夫なのに、自分だけ災難や何らかの被害に見舞われたりしたときとか。不公平や不条理の壁にぶち当たるとか。

後は、例えば、自己評価がかなり高くて、他者からの評価とバランスが合わなくて、ふてこい感じになったりとか、、、

人は何に嫉妬するかって、嫉妬する側の人に不足したある側面が、嫉妬される側にはあって、そのこと自体は、中には本人気づいてなかったり、自然体にあるままの振る舞いなのに、とても、周りにはまばゆく映ってる場合がある。

嫉妬される側が、ちゃんと自覚していることだって、勿論そっちのが多くて、しかし、その嫉妬される才能ってのは努力に裏打ちされた結晶だったりもする。

となると、何もせずにただただ嫉妬したり、人をこき下ろしたり、人の足を引っ張る行為ってのは、自分の立ち位置を守ろうと懸命なんだろうけど、なんら生産性のない、残念な振る舞いでしかない、、、

頭突き抜けていて、もはや嫉妬の対象にならないというか、この人に嫉妬することにより自分が惨めに感じる対象には、あまり嫉妬心は抱かないように、心は防衛が働き、嫉妬心はあっても、表だって現れず秘められる。

嫉妬は、本当は、自分の方が上なんじゃない?なのに、こいつばかり要領かましていいとこどりして、ズルっ、ワルって、どこかしら思う心が、併存している。

嫉妬って、一般的に、お金持ちとか、社会的地位や、生まれつきの恵まれた美貌や、素晴らしき運動神経や、センスや運周りや、究極、誰にどうしようもない若さであったり、なんやかや、多数の人が、共通して羨ましく思うような側面もあるが、そればかりではない。

どんな点に嫉妬するのか
どんな点を羨ましく思うのか

それは、自分の価値観の中にある。

なかなか自分の中でも言語化が難しかったり、自分自身認めたくない無意識に閉じ込めた部分だったり、殊更人に自分の劣等感を晒すようで人に説明するようなものでもないので、言わなかったりするだけのことで、、、

私は物欲はあまりないので、車や装飾品、洋服、小物類にはあまり執着がない。

一方で、人と人とのコミュニケーションや、人の内面や感じ方、行動などには興味がある。

だから、私が自分に不足していて、他人が持ってて羨ましいと思うのは、コミュ力やプレゼン力、要約力であることが多い。

以前、あるまあまあ年配の人が結構歳下の人に対して、『私は〇〇に嫉妬するわ』って言ってるのを聞いて、正直に自分の気持ちを外に出せるのは、素敵なことだと思うし、私も真似したいと思った。

何より自分に何が決定的に足りていないのかを、きちんとメタ認知できている方なんだなあ、他人の良いところも認められるし、と謎に上から目線で、、、
(まあ、絶対自分に自信があるからこその発言かな、とも思いましたが。)

また、私がお世話になり、義理掛けしていただいたその方をして、そう言わしめたその方に対して、いろんな側面でやっぱり私も『嫉妬していた』んだと思います。羨ましいぞ。純粋に。

嫉妬は悪いことばかりではなくて、こんな私を嫉妬させられる位の人に出会えたことについて、私はとても、とても幸運だったと思っているし、その上をいく人に、まだまだ出会う機会はあると思いたい。

嫉妬されるような側面というか才能ってのは、目に見えたり、やすやすと説明できるものばかりではない。

嫉妬には、ポジティブなのと、ネガティブなのがある、、、

嫉妬の中には自分を成長させる起爆剤のような、何か大切なものが隠れてる、、、

なんか分からないけど、気に入らない、という相手に対しては、どこか自分の中の劣等感がくすぐられているかもしれない。

むしろ、そこの要素すらない相手なら、執着する価値もないから、捨て置いたらいい、手放したらいい、、、
2021/4/11