見ざる聞かざる言わざる
先日、御参りしてきました日光東照宮の神厩舎に有名な三猿のモチーフがありますが、なんと母猿と小猿のエピソードから始まり、成長し、悩み、出会い、新しい命を宿す、といった人の道を説く壮大なストーリーになっていたとは。8面構成だったんです。

三猿について、Wikipediaほか、ネットで検索したら深いこと、深いこと。

意味は『人は自分にとって都合の悪い事柄や、相手の欠点を見たり、聞いたり、言ったりしてしまいますが、それは しないほうがよい』というもので、8世紀頃天台系の留学僧経由で中国から伝わったとか。

もとは、『論語』の『非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動』(礼にあらざれば視るなかれ、礼にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざれば行うなかれ)という一節からとか。

日本に伝わった三猿ですが、実は、そもそも中国では四猿で、『礼にあらざれば行うなかれ』が4匹目の猿で、見ざる聞かざる言わざるはそれぞれ、目、耳、口を塞いでいますが、行わざるは股間を塞いでいるらしく、性的なことの抑制であり、浮気をしてはいけないという教えだそうですが、日本では、諸般の事情により、4匹目は省略されてしまったようです。

お土産屋さんにも、当然四猿の姿🙈🙊🙉🐒は、見当たりませんでした。

英語でも、
⭐️Three wise monkeys
⭐️See no evil, hear no evil, and speak no evil.

と言った表現で知られており、世界中で人の徳を説いたり、その行動を戒めるありがたい言葉であることは、間違いないのですが。

長い前置きでしたが。

ここから先は、あくまで、個人的見解ですが、この教え、広く大衆を善に導くようでありながら、今の私には、なにか、このポーズ、、、臭いものに蓋的なイメージの方が強く伝わってくるんですね。
四つ目の猿もなくなってるし、、、

なくならないイジメの構図や、人間関係のトラブルの大体の原因は、ここからじゃないか、と。

🌖まだまだ、人としての修行が足らずにすみません🙏
2019/12/28