『死への恐怖』
A.デーケン(Alfons Deeken、1932〜、イエズス会司祭、哲学者、上智大学名誉教授、専攻は死生学)

私達が死のどのような側面に恐怖を抱くのか。
知っておくと知らないとで、心もちが違うし、備えもできましょう。

①苦痛への恐怖(肉体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、霊的苦痛への恐怖)

②孤独への恐怖(一人ぼっちで死の不安を受け止め、一人ぼっちで逝かねばならないという恐怖)

③不愉快な体験への恐怖(死へのプロセスで、やつれ果て、苦痛に耐えて、尊厳を失うのではないかという恐怖)

④家族や社会の負担になることへの恐怖

⑤未知なるものを前にしての不安(どう対応してよいかわからない未知の経験に対して、一方的に受け身でいなくてはならないことに対する不安)

⑥人生に対する不安と結びついた死への不安)

⑦人生を不完全なまま終わることへの不安

⑧自己の消滅への不安

⑨死後の審判や罰に関する(宗教的な)不安

〜周囲の者ができる手助け〜

①ケアにあたる周囲の人々が、最期の瞬間までそばを離れずにいてくれるという信頼感を、死にゆく人が感じられるようにすること

②病人や高齢者がけっして迷惑な存在ではなく、どんなときでも大切な家族の一員なのだということを、思いやりのこもった行動で示すこと

③その人の真の業績を評価し、過去を否定的に評価することへのバランスをとること

④死後の命の希望をもてるよう、また生前の罪を許してくれる慈悲深い存在を信じられるように伝えていくこと。(これは宗教家の役目かもしれません)

参考文献
【老いと死をみつめてー老いの生き方Q&A、同文書院、1989】

🌕心の状態がそのとき、どうなってるかは、分かりません。最後は不安や苦しみを感じないように身体が整えられて行くのだと思っていますが。

最後に瞳に映るのは誰の姿でしょう。→壁かも。
最後に声を聞くのは、誰の声でしょう。→医師、看護師かも。
最後に脳裏に浮かぶのは、誰の顔でしょう。

伝えそびれたらいけないので、、、

私はあなた方に出会えて、幸せでした😌
ありがとうございました🙏
2020/2/11