認知症に似てる症状 〜妄想編
まだ認知症そのもののアウトプットする前に、周りからジワジワやってる感じですが。
今回は妄想よりの、まとめ。
【老年期幻覚妄想】
幻覚や妄想を主症状として、初老期あるいは老年期に初発。幻覚と妄想は認知症の行動・心理症状(BPSDと呼ばれる)の一つにもなっている。
青年期に発症する統合失調症は、一般に幻覚妄想状態といわれる。
特徴〜
人格変化や思考回路の乱れは少なく、感情の交流もよく、予後も良好。
妄想のみで、幻覚を伴わないものもあり、表情や態度から気付きにくい。
原因〜
不明。女性に多く、男性の2倍以上。身体的・精神的な原因が引き金となることも少なくないといわれる。
症状〜
主症状は、幻覚と妄想。幻聴が現れることあり。
体感幻覚もある。
妄想は、被害、迫害、被毒、関係妄想など。
ほとんどの場合、家族や隣人が、妄想の対象者。
『追い出される』『いやがらせをされる』など具体的内容。
皮膚寄生虫妄想症などがある。
病識がなく、薬物治療では抗精神病薬が投与されるが、副作用は眠気やふらつきなどあるので、転倒に注意が必要。
認知症では、記憶障害に関連して、物を置いた場所を忘れることにより人を疑う物盗られ妄想や、うつ病では、『自分はがんではないだろうか』など心配する心気妄想や、罪業妄想、貧困妄想などがある。
対応〜
否定せずに共感的な言葉で対応。
【統合失調症】
原因〜
脳神経の形成期である幼若期に、構造上の異常が起きている可能性が高いと言われるが、病気の原因の実態は不明。
脳の表面の細胞損傷ではなく、ドーパミンの過剰活動により神経伝達物質に起きる『よどみ』が原因とされる説がある。
100人に1人が罹患する頻度の高い病気で、糖尿病、高血圧と並ぶ『ありふれた病気(common disease)』とも呼ばれる。
思春期、青年期に発症しやすい。
うつ病と統合失調症は、発症の仕方も似ており、どちらもおよそ100人に1人が発症するといわれている。
急性期は、うつ病と同じような自殺願望が現れる場合もある。
症状〜
幻覚・妄想・自我障害、コミュニケーションの困難さ。
〜妄想の種類〜
統合失調症の場合は、次にあげるうち、②の被害妄想が圧倒的に多い。
家族や隣人が対象になりやすく、
自分の噂をしている
悪口をいっている
バカにしている
追い出される
など。
ほかに、
血統妄想、恋愛妄想、迫害妄想、被毒妄想、関係妄想、誇大妄想
などが、みられる。
①関係妄想〜他人が自分のことを噂している、悪口をいわれる
②被害妄想・迫害妄想〜いじめられている
③パラノイア妄想〜皆の陰謀でうまくいかない
④誇大妄想〜自分は億万長者だというような妄想。統合失調症・躁病・アルコール依存症にみられる
⑤貧困妄想〜お金がない
⑥シュナイダー症状〜自分の考えていることがテレビで放送されている、考えが吹き込まれる、自分の考えがもはや私的ではないなどという妄想で、統合失調症にみられる
⑦色情症〜他人が自分を深く愛しているといった思い込み
⑧嫉妬妄想〜アルコール依存症では性欲減退とともに男性にみられる
⑨物盗られ妄想〜認知症高齢者にみられる
⑩心気妄想〜自分は病気だと思い込む不安神経症やうつ病に伴う妄想
(11)虚無妄想〜世界が破壊される、呪われている、自分の本当の名前は違うなどという妄想
対応〜
『傾聴』
⭐️発症しやすい年代である好発年齢は、10歳後半の思春期から20歳代前半とされるが、妄想を主症状とする統合失調症は、30歳代にも多くみられる。
⭐️45歳以上の中高年者が罹患する統合失調症は、『老年期幻覚妄想状態』とされ、一般の統合失調症とは区別される。
🌕ある程度までの妄想は、誰にでもあるのではないかと思います。これらの精神疾患は、珍しくない病気ということで、いつなんどき、自分や身近な人々が発症するか、わかりません。
決して他人事ではないんだ、という意識。
また、この障害を抱えてる方々に、日々頻回に応接する立場にある職員、従業員の方々への、細やかなメンタルヘルス面の配慮の必要性を強く感じます。
一言でいいんです(^^)
45歳以上は、老年期にカウントされる、、、
現実は、想像以上に厳しい🌊