認知症(中核症状と周辺症状)②
認知症の共通する症状に中核症状と周辺症状がある。
【中核症状】
中核症状は、脳の高次機能としての
認知、記憶、再生、判断力、思考力など
が関係し、その結果、
⭐️知的機能低下
⭐️記憶障害
⭐️認知障害
⭐️見当識障害
などの症状が現れてくる。
中心的な記憶などの認知機能障害であり、記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を思い出したりする能力の障害)が基本。また、失語、失行、失認、実行機能の障害がある。
実行(遂行)機能障害は、「段取り能力」「失敗修正力」とも言われ、計画、準備、順序よくこなす能力の障害。
料理のレパートリーが減り、限られたメニューを繰り返し作る傾向や、同じ失敗を繰り返したりする。
認知症のサインには、他にも、
⭐️物忘れ(食べた記憶そのものがないといった、体験自体をそっくり忘れる)
⭐️無関心(新聞、テレビを見ない)
⭐️意欲低下・活動レベルの低下(散歩、外出をしなくなり、テレビばかり見たり、動かないため抑うつ気分に陥りやすくなるなど)
が挙げられる。
【周辺症状】
行動の障害が主なものである。
BPSD(認知症の行動・心理症状)とほぼ同様の概念として捉えられる。
行動の障害には、
⭐️幻覚・幻聴(実際にないものが見えたり聞こえたり)
⭐️意識障害の一つであるせん妄、妄想(事実でないことを事実と思い込み訂正がきかない)
⭐️徘徊(家の中や屋外を歩く)
⭐️異食(食べられない物を口に入れる)
⭐️攻撃的言動(心理的要因により気持ちの余裕がないときの感情の爆発など)
⭐️不潔行為(排泄物の正しくない処理)
などがある。
他にも、
⭐️黄昏症候群(忙しい時間帯に過去の役割を思い出し、落ち着かない、不機嫌、不安になるなど)
という症状が現れる人もいる。
👉日曜の夕方のサザエさん症候群に似てますね〜
【徘徊】
アルツハイマー型の徘徊と前頭側頭型認知症では、徘徊の意味が異なる😱
後者だと、行為を妨げると不満が募り、暴力を振るうことも少なくない。
徘徊の対応で大切なことは、歩いているのを止めないこと😨
【異食】
歯応えがいいから壁紙を食べたり、自分の排泄物を食べたりする場合がある。催吐剤や胃洗浄が必要。
ガラス、金属片、石などを飲み込んだ場合、至急外科的処置が必要な場合も。
👉認知症ではありませんが、まだ若い方で、昔『針千本飲んだ〜』ゆってる人のお腹から、本当に針が出てきた、という話を聞きました。何本出てきたかは、分かりませんが。
【攻撃的言動】
介護職員さんが、利用者さんに噛み付かれる話をよく聞きます。目線外したらやられるとか。
👉すごい痛いらしい。お口の黴菌とか化膿は、大丈夫かしら。噛み傷ってギザギザして、傷口塞がりにくそう、、、
【不潔行為】
汚物を壁やそこらに塗りたくるなど。
👉やってるご本人さんも、気持ちは伝わるので、介護側もそういう場合は、『明るく笑い飛ばすのがミソ』だと、先生はおっしゃられておられましたが、、、
🌖認知症の症状にどういうものがあるのか、予め知ってると知ってないとで、近しい人が発症した場合、ショックから現実を受容するまでの期間に差が出ると思うのです。
今は症状がなくても、明日は間違いなく我が身なのです、、、
既にソロリソロリと進行しているかもしれません。
続く、、、
🌈早目の治療に繋げるためには、早目に気付いてあげることが大事、、、
薬で症状が治まった、って話も聞いたことがあります。
親世代の突然の発症は、(突然ではなく、周辺症状起こして慌てて認知症外来にかかるパターンですかね)働き盛りの子世代をある日突然直撃します。
介護保険適用には、介護認定を受けたり必要なステップを踏まなくてはいけません。
天変地異に対する備えは非常持ち出し袋とスマホの伝言サービス、避難場所を家族で確認するなど。
じゃあ、介護は?
まだだ、まだ見えてこない。