『もし部下が発達障害だったら』
(佐藤恵美、精神保健福祉士、公認心理師、ディスカバー携書)
発達障害の有病率は、ASD(自閉症スペクトラム)で100人に1人、ADHD(注意欠陥/多動性障害)で30人に1人程度だそうです。
※この他にLD(学習障害)があり、発達障害は主にこの3つに大別されます。
主に職場での対人関係で、身の回りで起こりうる不可解な出来事、言動に対して、どういうケースがあり、どのように対応したら、収まる方向にあるのかなど色んな角度から、ど素人の私にもわかりやすくまとまっていて、読みやすい本でした。
内容は、ざっくりゆうと、職場における部下に対するマネジメントやストレス対策について。
何故起こる。
本人はどうしたらいいのか。
上司はどうしたらいいのか。
うつ病などの二次的障害から、病院受診を勧めるアプローチ、、、
脳が働きすぎて疲れて果てた状態、、、
発達障害やグレーゾーンについて、非常に理解が深まる入門書のような分かりやすく読みやすい本です。(敢えて二回言います。私のボキャブラリーがないためですが。)
発達障害に限らず、職場で部下にどう接するべきかのハウツーやヒントが詰まっています‼️(この際、自分のこと棚上げしますが、この本から学ぶべき内容が多いことは保証します😌)
以下項目のみ抜き出します。
【発達障害の人を理解する9つのカギ】
①安易に言動と診断名を結びつけない
②環境によって特徴の現れ方が変わることを理解する
③「代償的機能」が特徴を隠す
④頑張りの極端さ
⑤うつ病などの二次障害の影響
⑥自分を認める気持ち(自己肯定感)が低い
⑦親子関係からの影響
⑧嫌な記憶を溜めやすい
⑨「これができたのだから、こっちもできるはず」ではない
【ASD(自閉症スペクトラム障害)に見られる特徴】
①人との関係が苦手
②感情のコントロールが苦手
③想像することが苦手
④曖昧なこと、目に見えないものが苦手
⑤関心事が狭くて深い
⑥一点集中で物事に没頭する
⑦手順ややり方などへのこだわりが強い
⑧感覚の敏感さ
⑨特異的な時間感覚
⑩睡眠リズム、生活リズムが乱れやすい
11ワーキングメモリ機能が低い
【ADHDに見られる特徴】
①不注意
②多動・衝動性が目立つ
【事例から学ぶ 上司はどう対応したらいいのか】
①取引先への失礼な態度を繰り返す
②毎日のように遅刻してくる
③たびたび約束を忘れてしまう
④メンタルヘルス不調で休復職を繰り返す
⑤報告・連絡・相談ができない
⑥仕事が遅く、頻繁に欠勤する
⑦仕事の優先順位がつけられない
⑧会議で居眠りしてしまう
⑨業務の指示が通らない
⑩曲がったことが大嫌い、職場や上司を糾弾する
11忘れ物や失くし物が多い
12電話の取り次ぎができない
⭐️読んでて時折自分の心にグサっとささることがある。『リセット癖』って何よ、、、まだ矢が何本か突き刺さってる、、、
以下、本の内容からは逸れるかもしれませんが、、、
障害とか脇に置いといて、程度の差こそあれ、世の中の多くの人には長所の他に、なんらかの短所やこだわり行動ってのはあって、、、
思考の偏りや、対人の好き嫌い、苦手意識も、、、
自分の物差し📏と他人の物差し📏が、そもそも違うから、それらの考え方と行動(得られる結果)との不一致感が、イラつきや怒りの一因となる、、、
ここでも、やっぱりキーワードはアサーション🌈