ペストと検閲とデカメロン
14世期のヨーロッパでは、ペストが流行を繰り返し、およそ2,500万人、人口の半分近くを失った。
感染したネズミの血を吸ったノミに刺された人に感染が広がり、感染者は皮膚が黒くなり死に至ったことから黒死病と呼ばれた。
空気中に漂うペスト菌を吸い込むことでも感染は広がっていった。
患者の膿や痰、小動物の死骸、感染組織に接触することでも、感染例が報告された。
ペストは、①腺ペスト(ノミに咬まれる、リンパ節で増殖)、②肺ペスト(腺ペストから肺へ移行、または飛沫感染、呼吸器症状)、③敗血症ペスト(全身症状、皮膚に出血斑、死に至る場合がある)の3つに分類される。
このペストの経験から、伝染病予防の検疫法が確立された。イタリアでは、患者の発生を届けさせ、隔離、使用物品の焼却処分、港の封鎖が始まった。
入港してくる船の船員の上陸や荷物の陸揚げをすぐには許可せず、港の外で40日間停泊して発病する人がいないことが確認されて初めて、入港と上陸が許可された。
現在空港などの検疫所で行われる『検疫』は英語ではquarantineといい、ラテン語で『40』という意味で、14世期イタリアの港の封鎖を語源とする。
また、当時、ペスト大流行の中、ある物語集が生まれた。(以下Wikipediaから)
『デカメロン』(Decameron)は、ジョヴァンニ・ボッカッチョによる物語集。ダンテの『神曲』に対して、『人曲』とも呼ばれる。また、デカメロンはギリシャ語の「10日」(deka hemerai) に由来し、『十日物語』とも和訳される。1348年から1353年にかけて製作された。
1348年に大流行したペストから逃れるためフィレンツェ郊外に引きこもった男3人、女7人の10人が退屈しのぎの話をするという趣向で、10人が10話ずつ語り、全100話からなる。
内容はユーモアと艶笑に満ちた恋愛話や失敗談などで、それぞれ『千一夜物語』や『七賢者の書』から影響を受けている。
日によって話のテーマが決められている。話者はそれに沿った話を披露していく。
・自由テーマ
・多くの苦難をへたのち成功や幸福を得た人の話
・長い間熱望したもの、あるいは失ったものを手に入れた話
・不幸な恋人たちの話
・不幸のあとに幸福に巡り合う恋人たちの話
・とっさのうまい返答で危機を回避した人の話
・夫を騙した妻の話
・男が女を、女が男を騙す話
・自由テーマ
・気高く寛大な行為についての話
🌕今はSNSが発達して、家にいながら色んな物語が共有できます。人の興味の対象は、今も昔もさほど変わらない、、、
職場では、厳しい情勢下、いるスタッフでまわさなきゃ仕方ない。
無い袖は振れない。
まかなえる範囲でまかなうしかない。
今まさに、これまでなかなか切り出せなかった働き方改革が各方面で、否応なしに時代の流れに適応した形で進む。
全人類が同時に直面する大ピンチです。
局所的な自然災害とはまた別物、、、
持てるものが持たざるものに、
資源のあるところから資源のないところに、助け合って、想像して、再構築する。
あらゆる産業が新しい道を切り開いて行く。
生きている限り、生物には前進する力がある。
なるべく早くこの状態に終わりがくると信じて。(ゆるやかに6割の方が罹患して収束。)
身体を壊されないように、頑張ってください。