パーソナリティ障害について
 今回は、厚生労働省の『みんなのメンタルヘルス』より、引用が主となります。
(この他に『MSDマニュアル家庭版』というサイトなどもあります。)

 自分で言葉を要約したり、並べ替えたり、今回は一切ありません。

 何故なら、私は精神科医でも研究者でも職業的カウンセラーでも相談員でもないので、恣意的な操作を加える結果は避けたいので。

 まま引用させていただきます。(パッと見の段落や文頭の文字送り程度にします。)

 何故今このトピックを?ですが、私が過去に出会った自称ボーダー(後で出てくる『境界性パーソナリティ障害』のこと)の方との関わりの中で、自分自身の未熟さから悩み苦しみ、克服したい大きなテーマの一つでもあり、一連の過程の中で直接の因果関係は分かりませんが、大切な仲間まで失ってしまった絶対忘れてはいけない過去への、いまここの戒めです。

【あれ?なんかおかしいぞ?】

 対人関係で気付くと見えない網に絡まって抜け出せなく前に、予備知識として、『知っている』と『知らない』とでは受けるダメージを減らせるかもしれない。

 これらに当てはまる方々は、当人に自覚なく、周りも同様に苦しみます。

 単なる性格的な問題でも、単に癖がやたら強い訳でもないので、症例やその環境因子であったり、年齢的な経過や適切なケアで改善される可能性、社会にどれくらいの割合でおられるかなど、信頼できるリソース記事を参考にして、今回の引用には含まれませんが(ネットで見たけど探しにいってもどうしても見つからず、、、一番肝の部分だったのですが。)もし身近にいたらどんな感じになって、どう対処したらよいかなどなどの知識を入れておかれると、日常生活においても、社会生活においても有用かと思われます。

 一つ注意点があるとすると、自分自身を含めて、誰彼性格の偏りはあるので、安易に周囲のヒトに対して、疑心暗鬼になって、素人判断や決めつけたりしないこと、、、

 非常にデリケートな問題ですので。

 安易な分類訳やレッテル貼りは、単に自分が安心したいだけ、、、脳が楽したいだけです、、、(自戒を込めて。)

 前置きが非常に長くなりましたが、以下、引用です。

👉
●パーソナリティー障害
 パーソナリティ障害は、大多数の人とは違う反応や行動をすることで本人が苦しんでいたり、周りが困っているケースに診断される精神疾患です。
 
 認知(ものの捉え方や考え方)や感情、衝動コントロール、対人関係といった広い範囲のパーソナリティ機能の偏りから障害(問題)が生じるものです。

 注意したいのは、「性格が悪いこと」を意味するものではないということです。

 パーソナリティ障害には、他の精神疾患を引き起こす性質があります。パーソナリティ障害と合併したほかの精神疾患が前面に出ることが多いので、パーソナリティ障害は背後から悪影響を及ぼす黒幕のような病気だということができます。
 
 治療を進めるためには、患者と治療スタッフとが協力して問題を認識し、対策を検討するという作業が重要です。

 最近の研究からも、この障害は経過中に大きく変化する、治療によって改善する可能性が高いものと考えられるようになっています。

●「パーソナリティ障害」とは
 パーソナリティ障害の定義は、「その人の属する文化から期待されるものより著しく偏った内的体験および行動の持続的パターンであり、ほかの精神障害に由来しないもの…」とされています。 (世界保健機構の精神疾患の診断基準(ICD-10)やアメリカ精神医学会の診断基準(DSM-IV-TR 2000)による)。

 これを「パーソナリティそのものが病的である」と解釈したり、いわゆる「性格が悪いこと」と混同したりしてはいけません。

 パーソナリティ障害は、心理学的な意味のパーソナリティとも、一般的な意味の「個性」に近いパーソナリティとも性質が異なるものです。

 この障害は、治療によって徐々に改善することが期待できる精神疾患です。

 パーソナリティ障害にはいくつかのタイプがあり、アメリカ精神医学会の診断基準で10種、世界保健機構の診断基準で8種があげられています。

 アメリカ精神医学会の診断基準では大きく分けて、次の3つに分類されてい
ます。括弧内にそれぞれの特徴を記します。

⭐️A群(奇妙で風変わりなタイプ)
◎妄想性パーソナリティ障害 (広範な不信感や猜疑心が特徴)

◎統合失調質パーソナリティ障害 (非社交的で他者への関心が乏しいことが特徴)

◎統合失調型パーソナリティ障害* (会話が風変わりで感情の幅が狭く、しばしば適切さを欠くことが特徴)

⭐️B群 (感情的で移り気なタイプ)
◎境界性パーソナリティ障害 (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為が特徴)

◎自己愛性パーソナリティ障害* (傲慢・尊大な態度を見せ自己評価に強くこだわるのが特徴)

◎反[非]社会性パーソナリティ障害 (反社会的で衝動的、向こうみずの行動が特徴)

◎演技性パーソナリティ障害 (他者の注目を集める派手な外見や演技的行動が特徴)

⭐️C群 (不安で内向的であることが特徴)
◎依存性パーソナリティ障害 (他者への過度の依存、孤独に耐えられないことが特徴)

◎強迫性パーソナリティ障害 (融通性がなく、一定の秩序を保つことへの固執(こだわり)が特徴)

◎回避性[不安性]パーソナリティ障害 (自己にまつわる不安や緊張が生じやすいことが特徴)

 ※ICD-10で該当するタイプの名称を大括弧内に示す。*印はICD-10にないもの。なお、ICD-10では、境界性パーソナリティ障害は情緒不安定性パーソナリティ障害の下位分類のひとつである情緒不安定性パーソナリティ障害境界型と位置づけられている。

 これらのパーソナリティ障害の共通の特徴としては、発達期から(遅くとも思春期から成人期早期から)その徴候が認められること、認知、感情、衝動コントロール、対人関係といったパーソナリティ機能の広い領域に障害が及んでいること、その徴候が家庭や職場など広い場面で見受けられるなどを挙げることができます。

●パーソナリティ障害の頻度、臨床的特徴
 アメリカの研究では、人口の15%の人がパーソナリティ障害であると報告されています (Grantら2004)。

 しかし治療につながる例は少なく、実際に医療機関を受診するのは、他の精神障害を合併しているケースがほとんどです。

 他の精神障害の合併については、境界性、反社会性パーソナリティ障害と薬物依存、回避性、依存性パーソナリティ障害とうつ病、回避性パーソナリティ障害と社交不安障害など、とくに結びつきが強い組み合わせがあることが知られています。

 医療機関を受診するケースが最も多いのは、若い女性に多くみられる境界性パーソナリティ障害です。

 境界性パーソナリティ障害の方は、しばしば自殺未遂や自傷行為を行うことがあるので、救急医療機関につながるケースも少なくないようです。

 パーソナリティ障害の原因は、まだ十分に明らかになっていません。しかし現在急ピッチで解明が進められていて、生物学的特性や発達期の苦難の体験が関連していることがわかっています。

 たとえば、衝動的な行動パターンは中枢神経系を制御する神経伝達物質であるセロトニンが作用している神経系の機能低下によるものだと考えられています。

 また、養育者が身近にいられなかったなどの養育環境が不十分だったことや、養育期につらい体験をしたことなどが、発症と関連しているともいわれています。👈



🌓詳しく個別の障害の特徴などは、興味ある方は、お時間あるとき、ググってみてください。
2020/4/27