『脳はいいかげんにできている』
(ディビット・J・リンデン著。河出文庫)
えらく読み応えのある本でした。
途中、NMDA型受容体とか、膜電位の変化とか、GABAってチョコレートの商品名じゃ、、、?と目が点になりながらも、なんとか分かるところまで、耐えながら頁を進めました。
これまで持ち越してきたうちの疑問の多くに答えていただいたような、、、
ホルモンや色々な脳の病気や障害などの話は、また別の機会にも学ぶとして、、、
能みそ疲れましたが、すごく面白かったです。
どれだけ面白いかというと、、、
◎目線をパッと動かすときなんかの、スローモーションかかるような感覚、、、
☞欠如した空白を脳が埋める効果、、、
◎脳は性能悪いニューロンを使って高性能の動きをするために、膨大な数を複雑に相互接続している。
☞建てまし建てましで、効率が悪いから数で勝負してるみたいな、、、しかも結構、いちかばちか、というかざっくり適当、場当たり的な印象、、、
◎脳には1000憶のニューロンに、500兆のシナプスのネットワークがある。
☞相当日々なくなっても、もとから使わない部分は、バッサバッサ切っていくんですね、、、大きく捉えて小さくまとめるみたいな、、、
◎脳では化学物質と電気インパルスの2種類の信号が情報伝達に使われるが、(中略)スパイクと呼ばれる瞬間的な電気変動が、コンピュータにおける『0』と『1』のような情報の単位となる。
☞『のような』とありますが、電気信号と聞いた時から、『0』と『1』とかのコンピュータみたいな感じなんじゃないの?と気になってました。人の気持ちや感情、信条が、どやってそんなんなるんでしょう⁉️
◎混乱、暗示、書き換えのエラーは起きる。
☞思い違い、デジャヴ、幻視、幻覚、幻聴とか、夢とか、、、⁉
◎全盲の人が、意識下では見えてないのに旧の視覚システムで無意識で見えてる?
☞古いシステムが意識に上らないけど、みえてることになってるなんて、未知の領域大きすぎ、、、
◎痛みに対する感情の情報を伝える経路と、痛みという感覚自体に関する情報経路が別物?
☞平行して途中までは走ってるみたいですが、感情と感覚は、別?それをある領域で統合してる訳ですね。
◎脳の性差って?
☞何度目かだと段々分かってきたような気が、、、
◎記憶ってなんなの?
☞まだ固まってないけど、だんだん海馬の謎に近づいてきた気が、、、
◎夢ってなんなの?
☞リンデンさんの夢ご披露いただき参考になりました、、、
◎何故宗教があるの?
☞考察がありがたい、、、
◎脳は物語作りをしてしまうものなの?
☞だから、辻褄合わせや咄嗟の嘘や、悪気ない嘘が、自覚なくふっと出る訳だ、、、、、納得。言い訳は、また別、、、かしら。
まだまだ、脳の機能はオンオフ切り替えなくてずっと働いてるだとか、レム睡眠、ノンレム睡眠の働きだとか、盛り沢山過ぎて、大変参考になりました。
この本をご紹介頂いた方に大変感謝です。
🌖慣れないzoomや、2月近くのステイホーム、子供の提出用宿題チェック、心がざわざわする中、合間合間に戦のような読書でした、、、
自分の理解できる範囲の斜め上をいく内容に、リラックスとは対極にあるイライラ感も増幅して周りに出てしまったかもしれません。
まだまだ、未熟です。ヒトとして。
何年か後には、同じ本でも、もう少しサクサク読めるようになってるように、これから知識を深めていきたいと思います🌈